電気圧力鍋は、内部の圧力を利用して素早く高温調理が可能です。
過去にはガスを使用するタイプが主流でしたが、温度や圧力の管理が難しいという問題がありました。
対して、現在の電気圧力鍋は、これらの設定を自動で行い、ガスを使わないため常に見守る必要もありません。
電気圧力鍋で使ってはいけない具材の意外な多さ
・食材の栄養と美味しさを逃さずに調理可能
これらの特徴を持つ電気圧力鍋ですが、使用してはいけない食材や調味料も存在します。
電気圧力鍋で使用禁止の具材
電気圧力鍋で使うべきではない具材を、以下に挙げます。
1.練り製品
・ひら天
・ごぼう天
・さつま揚げ
これら練り製品はおでんの定番ですが、電気圧力鍋で加熱すると膨張し、蒸気の出口を塞いでしまう恐れがあります。
これらを使用する際は、別の方法で調理するか、圧力をかけた後に加えてフタを開けた状態で煮ることをお勧めします。
2.餅
餅巾着やその他の餅製品も同様に、膨張し蒸気口を塞ぐリスクがあります。
3.豆類
豆は煮ることで皮が剥けて、蒸気口を塞ぐことがあります。
使う場合は、量に注意してください。
4.乾麺
パスタやうどんなどの乾麺は、茹でると水が溢れる可能性があるため、電気圧力鍋での調理は避けましょう。
5.皮膜付きの肉
例えば牛タンなど、皮膜付きの肉は内部で飛び散り、蒸気口を塞いでしまうことがあります。
牛タンを使用する場合は、穴を開けるなどしてから調理することが重要です。
また、おでんに使われることもある牛すじは、問題なく使用できます。
電気圧力鍋で避けるべき調味料
1.ルウ
ルウは粘性がありノズルを塞ぐ可能性があるため、加圧が終わってから加えることが推奨されます。
2.炭酸飲料
炭酸は沸騰させると爆発する恐れがあるため、フタを開けて炭酸が抜けるまで待ってから加圧することが安全です。
3.油類や重曹
これらを大量に使用すると、加圧中に膨張し爆発するリスクがあるため、注意が必要です。
以上が、電気圧力鍋で使うべきではない食材と調味料の概要です。
電気圧力鍋を使用した簡単おでん作り方
電気圧力鍋を活用して、家庭で簡単に楽しめるおでんレシピを紹介します。
材料の選択は、自由にアレンジ可能です。
・大根:12cm分
・ゆで卵:4個
・こんにゃく:1枚
・練り製品(ちくわ、平天、ごぼう天など):約16個
・水:600ml
・和風だしの素:15g
・濃口醤油:10ml
・みりん:15ml
・料理酒:30ml
1.大根を厚めに皮を剥き、半月切りにしておく。
2.こんにゃくは三角切りにし、沸騰したお湯をかける。
3.練り製品も沸騰したお湯で油抜きをする。
4.電気圧力鍋に水、和風だしの素、濃口醤油、みりん、料理酒を入れて混ぜる。
5.大根、ゆで卵、こんにゃくを加えて加圧調理する。
6.加圧後、フタを開けて練り製品を加え、再加熱する。フタは開けたままで行う。
・大根の皮は筋が多い外側を厚めに剥く。
・こんにゃくと練り製品は臭み取りのために必ず沸騰したお湯をかける。
・ゆで卵は電気圧力鍋で加熱可能。
・塩分の調整は和風だしの素の量と濃口醤油で行う。
・練り製品は加圧調理後に加え、フタを開けて煮る。
ぜひこの季節にお試しいただき、美味しいおでんを楽しんでください。
電気圧力鍋使用時の注意点
便利な電気圧力鍋ですが、使い方にはいくつか注意が必要です。
1.鍋の容量に注意
電気圧力鍋には最小量と最大量が設定されています。
これを守らないと、蒸気口から汁が溢れたり、圧力が不安定になることがあります。
2. フタの閉め方
フタが正しく閉まっていないと、食材や汁が外に漏れ出すことがあります。
3. 清掃
使用後は、しっかりと洗浄することが重要です。
特に、パッキン部分に汚れが残らないよう注意してください。
4. 高温蒸気の取扱い
調理中に放出される高温の蒸気には触れないよう注意し、やけどを避けてください。
5. 蒸気口の塞ぎ防止
蒸気口を布などで覆うと、圧力が逃げ場を失い、爆発の危険があります。
このような行為は、絶対に避けてください。
6. 水洗いの禁止
電気部品を含む電気圧力鍋は、水洗いすることができません。
メーカーの取扱説明書に従って、適切な清掃方法を実行してください。
電気圧力鍋を正しく、長く使うことで美味しい料理を安全に作ることができます。
正しい手入れと使用方法で、家電との良い関係を保ちましょう。
電気圧力鍋の魅力と購入のすすめ
自動調理の便利さ
電気圧力鍋最大の魅力は、設定した後は一切の手間をかけずに調理が完了することです。
忙しい日々の中で、キッチンに立ち続ける必要がなく、他の家事や趣味の時間に充てることができます。
栄養と風味の最大化
圧力調理により、食材の栄養素を逃がさず、また風味もギュッと閉じ込めます。
これにより、普段の調理方法では難しいレベルの美味しさを実現します。
時間の節約
電気圧力鍋を使えば、通常何時間もかかる煮込み料理が短時間で完成します。
例えば、豚の角煮や肉じゃがなら、10分で調理可能です。
これにより、料理にかかる時間を大幅に削減できます。
調理の手軽さ
電気圧力鍋は火加減の調節が自動で行われるため、料理が苦手な人でも簡単に扱うことができます。
これにより、料理のハードルが下がり、調理がより身近なものになります。
電気圧力鍋はその使い勝手の良さから、多くの家庭で愛用されています。
正しい使い方を心がけ、これらのメリットを生かした美味しい料理を作りましょう。
特定のモデルでは無水調理や低温調理も可能な電気圧力鍋
一部の電気圧力鍋では、水を使わずに調理する無水調理や、低温でじっくりと加熱する低温調理が可能です。
これにより、「無水カレー」や「サラダチキン」など、さまざまな料理のレパートリーが広がります。
電気使用で安全性が高い
電気圧力鍋は電気を使用するため、ガスや火を使わないのでより安全です。
従来のガス火使用の圧力鍋は加圧中に音がして怖いと感じる人もいますが、電気圧力鍋ではそうした音の心配がありません。
さらに、掃除もしやすい設計になっています。
まとめ
電気圧力鍋はおでんや煮込み料理の時短に役立ち、多くのメリットを提供しますが、使用すべきでない食材があります。
これには、「練り物・餅・豆類・乾麺」などが含まれます。
また、各電気圧力鍋の取扱説明書にはお手入れ方法や使用量の規定が記されているため、これらの指示に従い、安全かつ美味しく料理を楽しんでください。